春夏秋冬山便り-「北穂高岳」(2018年8月)

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槍ガ岳から大キレットが望める3106M~北穂高岳~

天気に恵まれれば槍ガ岳から大キレットを望める北穂高岳の山行レポートです!
上高地、涸沢経由南稜からの定番コースです。

前日横尾泊、その日のうちに北穂高小屋へ、涸沢に2軒ある山小屋利用で往復も可能です。各能力に応じてテント利用も選択肢の1つです。
午後2時ころから始まる厨房のキャベツの千切りの音…!と、夕食に流れるクラシック音楽は名物です。平成以前に宿泊しましたが、当時はワイン付ポークステーキをナイフとフォークで提供され、今より大きめのスピーカーで同音楽が流れていました。その頃から千切りキャベツは続いていると思います。

涸沢から山頂まで3~4時間ほどの登りですぐに九十九折の急登が始まります、急登が終わったころ岩稜の鎖場になり、ほぼ一枚岩の約10mを含む岩稜と鉄梯子で上下の登山者で常に混雑する場所です。
すれ違いが出来ないので、複数の同行者がいる場合は先導者が中間で下りの登山者に待ってもらうなどの調整をすると、双方向スムーズに通過できます。

 

鎖場を通過するとハイ松帯の急登となり、下りのすれ違いも続きます。ツアーの交差は緩斜面を選択したり、絶えず山側につくよう留意しましょう。
落石は重大な事故につながります、大き目の落石が出やすいので後方の登山者に大声で伝達したいものです。

さらに高度が上がり3000m付近に達すると、頭痛や消化不良など軽微な高度障害が出ることもあります。不慣れな登山者は宿泊も含め根性論とは別と認識しておきましょう。

稜線の左隅に小屋が見え、奥穂高の分岐、「風雪のビバーク」の著者・松濤 明氏由来のマツナミ岩を左に分け、わずかで穂高岳山頂に至ります。
晴れた翌日には富士山を含め360°の展望が広がり、山座同定の力量が試されます。剱岳は八峰のみで槍ヶ岳の後方で見えないのは残念でした。
下山は滑落、落石など細心の注意を怠りなく!
特に山頂からテント場までは転落事故の多発地帯です。

今回の山行当日、この登山道で県警ヘリによる吊り上げ救助が発生しました、救助要請は登山届の有無、詳細な現状報告、留守連絡先を聞かれます。できればGPS機能による東経・北緯の現在位置情報を素早く当局に伝達しましょう。迅速な救助に欠かせません。
また、ヘリ搬送は本人のみの場合もあり、残された装備は同行者の責任となります、注意しておきましょう。

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