春夏秋冬山便り-「不帰嶮」(2018年9月)

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プチアドベンチャー不帰嶮を行く

難路と言われる後立山連峰の不帰嶮~唐松岳の報告です。
今年の夏は台風と梅雨前線のような定まらない前線の上下で山々は降雨に翻弄されました。
山域では強い降雨の予報でした、それでも晴れ間の予報を確認の上白馬猿倉~白馬鑓温泉に向かいます、猿倉では川のような登山道に途中撤退を決めたり縦走を断念下山したパーティーとすれ違います、鑓温泉小屋までの登山道は鎖やスリップ要注意の斜面、小屋近くの大小増水した沢での木橋の通過の情報収集には注意が必要です、過去橋の流失や登山者の滑落事故も発生している場所と認識しておきましょう。


白馬鑓温泉では勿論かけ流し露天風呂が楽しめ多少の降雨も気にならないほどです、今回は宿泊者が少なく湯船一人占めも出来るほどでした、この小屋は乾燥室がないのでウエア類が乾かないのが難点でした。


翌日はスリップ注意の鎖場を通過白馬鑓ヶ岳稜線を左に分け天狗山荘に向かいます、途中ウルップソウのドライフラワーを沢山見かけたので春には楽しみな場所です。小屋前の雪渓からの水場もまだ利用可能でした、週末小屋終いでしたがチマキが美味しそうなので予め昼食の予約で受け取るのもいいと思います。
天狗尾根から天狗の頭を通過、登山地図の破線が唐松岳まで続きます、天狗ノ大下りは急峻ガレ場が続き落石、スリップ、滑落は加速度が付くので特段の注意を払います、落石の大きな声、他者のスリップによる滑落など間隔を空けるなどして防ぎます。
難路と呼ばれるとおり急峻な鎖場が続きます、鎖は太目で赤く錆びていますが使用頻度が高くアンカーなど整備がされており信頼感を感じます、足元が切れ込んだ岩場の通過は緊張しますが以外に事故は少なくむしろ危険個所を通過後の安堵感がミスを誘う場合が多いようです、カメラ好きな登山者は足元要注意です。
縦走の場合鎖場や急峻なガレ場の下りをスピーディーに通過できる登山能力が安全度を上げます、そのうえ風雨が加わると基礎体力の差がさらに左右しますので事前によく確認しておきましょう、不帰キレット~1峰~3峰までの通過はエスケイプルートが無いので撤退は早目の判断が必要です。


2峰の南峰に到達、八方尾根や唐松岳の左肩に唐松山荘の赤い屋根が見えると安堵感がでます、小さな登山者が見える唐松岳の山頂まで最後の注意を払い山頂に至ります、天気に恵まれれば後方の稜線や正面の五竜岳、剱立山連峰、毛勝三山のパノラマが広がり広めの山頂で景色を堪能できます。

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