日本の国立公園の山の魅力⑯「飯豊山」

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磐梯朝日国立公園には、出羽三山、朝日連峰、飯豊連峰、吾妻連峰、磐梯山といった東北を代表する山々が多く含まれています。
今回はその中の一つ、飯豊連峰の飯豊山を取り上げたいと思います。

筆者の育った新潟県新潟市から東に目を向けると沢山の山が見えますが、その中でも一番大きく長く見えるのが飯豊連峰です。
晩秋になると他の山より一番早く雪で白くなり、冬の到来が近いことを感じることができます。
冬は大量の積雪と季節風により登山には厳しい環境ですが、ゴールデンウィーク頃からは残雪を利用して登山が楽しめるようになります。
この企画に合わせた訳ではありませんが、今年2019年4月29日~30日に、まだ登ったことがなかった弥平四郎ルートから飯豊山へ登りましたので、その記録を書いていきます。

2019年4月29日
前夜、弥平四郎登山口手前の駐車場にて車中泊。朝起きて空を見ると、昨日の夜の雪混じりの雨から一変して青空が広がっている。
山の方に目を向けると木々が雪で白く染まっていた。夜降っていた雨は、山では雪だったらしい。
駐車場から未舗装の道を弥平四郎登山口まで1時間ほど歩く。登山口には駐車場があり、雪がなくなればここまで車で入ることができる。
先行していた登山者が10名程休憩しており、これから始まる登山道に備えて、行動食を食べたりヤッケを脱いだりしていた。
登り始めは、前夜の雪が登山道に薄く載っていて滑りやすく慎重に歩く。
高度を上げて行くと徐々に雪が増え、足元に気をつける必要がなくなった。
1400mピークからは上ノ越までは傾斜が強くなり、上ノ越の雪庇を避けるように右上してコルへ出る。
コルから細い尾根を登り巻岩山を経由して疣岩山へ。疣岩山まで来ると大日岳が目前に見え、飯豊連峰の大きさを実感することが出来る。
疣岩山からの下りは1ヶ所急斜面があり、ピッケルを使ってバックステップで下降する。その後は、尾根が少し広くなり歩きやすくなる。
しばらくすると三国岳へ到着。三国岳から先の尾根には発達した雪庇の張り出しや崩壊箇所があり、簡単には登らせてもらえない感じがする。
歩き始めると予想通り、種蒔山までは雪庇に近づけない箇所が何か所かあり、尾根左側の灌木が生えている斜面を巻き気味に歩くが、腐った雪に足を取られ体力が消耗して行く。
種蒔山まで来ると尾根は広くなり雪庇から解放される。広い尾根を少し下ると今日の宿泊地、切合小屋に到着。
我々の後にも続々と登山者が来て、30人程泊まったようだ。

疣岩山からの大日岳
三国小屋
三国岳から飯豊山方面を望む
種蒔山から切合小屋を望む

2019年4月30日
今日は、飯豊山に登頂後、一気に下山する為、薄暗い内から行動を開始。
小屋から草履塚までは、傾斜が緩そうに見えるが登り始めると意外にきつく、少しずつしか高度を上げられない。
草履塚から少し下ると御秘所に到着。短い岩場を慎重に通過し、その先のコルに降りる。
コルからは先の急登が御前坂だ。アイゼン歩行で直登するには傾斜が強いので、足首の負担を軽減すべくジグザグに登っていく。
長い登りが終わると飯豊本山小屋が見えてきた。小屋からもうひと頑張りで頂上へ到着。
頂上からの展望は素晴らしく、5分ほど堪能した後、下山を開始。
適度に緩んできた雪面はアイゼン歩行が楽しく、あっという間に切合小屋に到着した。
小屋から下は、腐ってきた雪に足が取られ始めて少し大変だったが、景色を見ながらのんびりと下山した。

今回は2日間とも天気に恵まれ、2日間で登ることができましたが、天気が悪ければ日数は掛かりますので、余裕をもった日程を組まれることをお勧めいたします。

飯豊本山小屋
飯豊山山頂

jRO事務センター 村山秀人

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