日本の国立公園の山の魅力⑦「八甲田山」

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十和田八幡平国立公園「八甲田山」

白い雪煙と、白い湯けむりに心躍る。

八甲田「赤倉岳」

h*国立公園の山について小文執筆の機会に「八甲田山」を調べてみたら「十和田八幡平国立公園」と云うらしい。あれ、八甲田山の名前がない?十和田と八幡平地区に別れているらしいが、山やの素朴な発想からすると大いに違和感がある。北東北の盟主はやはり八甲田山であり、青森市内から見られる凸凹の山並みと山岳遭難史最大の事件「八甲田山 死の彷徨」で誰でも知っている山だからだ。
さて、前置きはさておき、八甲田山には20回以上通っている。もちろん新緑の時もあれば、紅葉のすばらしさは言うまでもない。しかし、最近通い続けているのは厳冬期の二月だ。冬型の気圧配置が最も強い季節になぜ通っているかというと、白い雪粉に狂った一人だからだ。二月の八甲田は酸ヶ湯温泉でも6m以上の積雪がある時もある。当然、晴天が少なく、吹雪でロープウェイが止まることもある。しかし、運良く晴天に当たれば、ふかふかのパウダースノーを体験することができる。スキーのソールが底(雪面)に着くことはない。まるで、雪雲の中を浮遊している感覚で滑ることができる。雪面からわずかに覗くスキーのトップが蹴散らす粉雪は、前方の視界をさえずり、口の中に入り込み息苦しくなってくる。この醍醐味は経験した人しか解らないだろう。また、ひとたび雪の中で転倒すると息ができなくなり、もがき苦しみながら這い上がる。このようなアスピリンスノーに魅せられた人たちを「白い雪粉に狂った人」とよび、厳冬期の八甲田に訪れるバックカントリースキーヤーの仲間たちだ。
八甲田の魅力は山の宿にもある。酸ヶ湯温泉は国民宿舎の第一号で、大きな湯治客向けの宿だ。檜葉の床はギシギシいって頼りないが、このワイルド感が山やには懐かしい。素朴な湯治客に混じり檜葉の千人風呂でスキーの疲れを癒やす。酸ヶ湯だけではなく大町桂月の愛した森の中にある一軒宿も、新緑の頃から紅葉の時期かけてすばらしい宿だ。大自然と温泉、そして旅人を迎えいれる地元の人々の素朴で暖かい人柄も東北の山旅には欠かせない魅力の一つだ。
白く冷たい粉雪と、ゆらりと昇る白い暖かい湯煙、そして人々。この心躍る組み合わせは、私の心を八甲田山に惹きつけてやまない。>

ビックモンスターがおもしろい
八甲田「大岳」をバックにコジロー

 

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