止血法

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ケガなどによって短時間に大量の血が失われると、生命に危険が及んでくる。人間の血液の量は、体重の13分の1にあたるといわれており、その3分の 1が失われると生命の危険にさらされ、2分の1を失うと失血死してしまう。とくに注意しなければならないのが動脈出血。暗赤色の血がじくじくと出る静脈出 血に比べ、動脈出血は赤く鮮やかな血がピュッピュッと勢いよく噴き出し、ときに大出血になる可能性がある。

そうした出血を食い止めるための応急処置が止血法だ。止血法には「直接圧迫法」と「間接圧迫法」がある。直接圧迫法は、傷口を充分に覆える大きさの 滅菌ガーゼなどを当て、手で強く圧迫して止血する方法。一度当てた布は外さないようにし、出血がひどいときには上から当て布を追加して続ける。出血部を心 臓より高い位置に上げるとより効果がある。たいていの出血はこの方法で止めることができ、健康体の人なら約6~7分で血液は凝固する。

もう一方の間接圧迫法は、出血量が多いときや出血部が広いときに直接圧迫法と併せて行なうもので、出血箇所よりも心臓に近いところの動脈を骨に向かって圧迫する。身体の表面から動脈に触れる部位で行なうこと。

 

いずれの方法にせよ、感染防止のため負傷者の血液に直接触れてはならない。必ずラテックスの手袋やビニールまたはゴムの手袋(ビニール袋などでも代用できる)を装着して処置しよう。手袋がないときは、スーパーなどでもらうビニール袋などで代用する。

出血量が多いときは、意識や脈拍を確認にして、ショック状態に陥っていないかチェックしよう。皮膚が青白くなっていたり、発汗・頻脈・頻呼吸などの 症状が現われていたら、ショック状態に陥っている証拠。そんなときは保温をし、ショック体位をとらせ、傷病者の不安を取り除いてやることだ。

なお、以前は、直接圧迫法で出血が止まらないときは、傷口より心臓に近い部位に幅広の布をきつく巻きつけて出血を抑える止血帯法を行なうように指導されていたが、神経や筋肉を傷つける恐れがあることから、現在は奨励されていない。

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